「予見力」第17回「複雑系の科学」と弁証法
テレビ・ラジオ
2006年 6月 21日
今週は、シリーズ「予見力」の第17回、
「複雑系の科学」と弁証法
をテーマとして話します。
米国のシリコンバレーの書店に行くと
不思議なことに気がつきます。
インターネットや情報技術に関する書籍の隣には
ベンチャー企業やベンチャー投資に関する書籍が積まれており、
その隣には、なぜか、「複雑系」に関する書籍が並んでいる。
そして、その隣には、さらに不思議なことに、
「東洋思想」に関する書籍が置かれています。
それは、単なる偶然ではありません。
そこには、必然的な理由があるのです。
なぜなら、ネット革命が進むと、
企業や市場や社会の「複雑系」としての性質が強まり、
「生命的システム」としての挙動を示すようになってくるからです。
そして、その「生命的システム」に処するためには、
古くから「東洋思想」において語られてきた
深い智恵が必要になるからです。
では、その「東洋思想」の根本にあるのは、何か。
実は、そこにも「弁証法的世界観」が存在するのです。
すなわち、「複雑系の科学」と弁証法。
この第17回では、そのことについて話します。
『未来を見る力「予見力」』全19回は、
CDでお聴きいただけます。