米国Japan Societyの設立100周年を記念したシンポジウムにおいて、講演を行いました
講演
2007年 6月 7日
田坂です。
去る5月24日、ニューヨークにおいて、
米国Japan Societyの設立100周年を記念して
行われたシンポジウムにおいて、
「The Importance of the Joy Factor
in the Post-Knowledge Society」
(邦訳) 「ポスト知識社会における『喜び』の重要性」
と題して、講演を行ってきました。
この講演においては、冒頭、
「子供の喜びと大人の喜びとは、何が違うか」
との問いを掲げ、
「成熟した精神」(Mature Mind)は、喜びについての
「三つのパラドックス」を楽しめるということを語りました。
すなわち、成熟した精神は、
(1)「予期せぬ事」(Unexpected Event)を楽しめる
(2)「人生の矛盾」(Contradiction)を楽しめる
(3)「一度かぎり」(Once-ness)を楽しめる
ということ、そして、そうした深みある精神は、
「縁」(Enishi)、「菩薩」(Bosatsu)、「一期一会」(Ichigo-ichie)
「感得」(Kantoku)、「働く」(Hata-raku)、「有り難い」(Ari-gatai)、
「言霊」(Kotodama)
といった、日本における様々な「智恵の言葉」(Words of Wisdom)
の中に、象徴的に示されていることを述べました。
記念すべき100周年を迎えたJapan Societyに
21世紀の新たな使命があるとするならば、
この日本という国にある、素晴らしい思想や精神の意味を
アメリカを始めとする世界に紹介していくことかと思います。
Japan Society理事長のRichard Wood氏をはじめ、
国際部長のDaniel Rosenblum氏, Betty Borden氏,
Fumiko Miyamoto氏, Ruri Kawashima氏の皆さん、
Japan Societyの方々に、深く感謝します。
このJapan Societyの活動に興味のある方は、
下記のサイトをご覧ください。