新著 『能力を磨く - AI時代に活躍する人材「3つの能力」』 を、上梓しました
著書
2019年 4月 18日
田坂です。
本日4月18日、日本実業出版社より、新著、
『能力を磨く - AI時代に活躍する人材「3つの能力」』
を、上梓しました。
いま、世界各国で、人工知能(AI)の開発が進み、
様々な職業の現場に、その導入と普及が進んでいます。
日本のシンクタンクと英国の大学の共同研究によれば、
仕事の49%はAIで代替可能、との試算も発表されています。
すなわち、これから、知的職業の半分が、
AIによって仕事を奪われる可能性があり、
我が国においても、社会全体で、
「AI失業」と呼ばれるものが、深刻な問題になっていきます。
では、そうした時代に、AIに淘汰されることのない
人間だけができる仕事とは何か。
人間だけが発揮できる能力とは何か。
この問いに対して、ダボス会議などに集まる世界の専門家は、
「クリエイティビティ」「ホスピタリティ」「マネジメント」
などの能力を挙げていますが、
では、どうすれば、それらの能力を身につけ、
磨くことができるのかについては、教えてくれません。
実は、高度知識社会における知的労働には、
「基礎的能力」「学歴的能力」
「職業的能力」「対人的能力」「組織的能力」
という5つの能力が求められますが、
前者の「基礎的」と「学歴的」の2つの能力は
これからAIによって容易に代替されていきます。
そのため、
どれほど有名な大学を出た「高学歴」の人材でも、
この2つの能力に頼って仕事をしているかぎり、
必ず、淘汰されていきます。
従って、これからのAI時代に、我々が、
「活躍する人材」になることをめざすのであれば、
後者の「職業的」「対人的」「組織的」の3つの能力を
しっかりと身につけ、さらに高度な能力へと
磨いていくことが求められます。
そこで、本書では、この「3つの能力」の中でも、
人間だけが発揮できる高度な力として「6つの力」を挙げ、
この「3つの能力」と「6つの力」を身につけ、
さらに磨いていくための、具体的な技法を語りました。
本書に興味のある方は、
下記のアマゾンサイトでお読み頂ければ幸いです。
本書の概要については、下記に「目次概要」を転載しておきます。
さらに詳しい「目次詳細」は、下記をご覧ください。
https://amzn.to/2UrORNn
田坂広志 拝
◆『能力を磨く』 目次概要◆
序 話 なぜ、いま、能力を磨かねばならないのか
- 新たな能力の開発が求められる「3つの理由」
第一話 「知的職業」の半分が失業する時代が来る
- 誰もが「AI失業」を語る、しかし
誰も「対処法」を教えてくれない
第二話 「学歴社会」は、すでに崩壊している
- 「高学歴」の優秀な人材ほど、AIに敗れ去る
第三話 AI時代に求められる「職業的能力」とは何か
- 「知識の修得力」よりも
「智恵の体得力と伝承力」を身につける
第四話 AI時代に求められる「対人的能力」とは何か
- 「言葉のコミュニケーション力」よりも
「言葉を使わないコミュニケーション力」と
「体験的共感力」を身につける
第五話 AI時代に求められる「組織的能力」とは何か
- 「管理のマネジメント力」ではなく
「心のマネジメント力」と
「成長のリーダーシップ力」を身につける
終 話 「AI失業」という危機は、能力を磨く絶好機
- 「危機」を「好機」にするための「6つの力」