最新情報

2016年8月30日

塾生所感 第11講 人間関係を拓く  - 未熟さを抱えて生きる「こころの技法」 -

 2016年7月1日に開催された「特別講話 第11講」では、

 人間関係を拓く
 - 未熟さを抱えて生きる「こころの技法」 -

 という演題のもと、塾長による真剣勝負の2時間の講話に加え、
 塾長と塾生の皆様の、約1時間にわたる一問一答も行われ、
 お陰様で、深い余韻の残る、一期一会の場となりました。

 この「特別講話 第11講」については、
 受講された塾生の皆様から、深い学びの所感を送って頂きました。

 その中より、大切なメッセージが書かれているいくつかを、
 個人が特定できないように抜粋したうえで、下記に紹介させて頂きます。
 この受講所感より、何かを掴んで頂ければ幸いです。

 なお、この3時間に及ぶ「特別講話 第11講」は、
 CDにて、お聴き頂けます。
 当日、特別講話にご参加頂けなかった方も、
 このCD聴講によって、大切な心得と技法を掴んでいただければ 幸いです。
  http://sophiabank.jp/SHOP/J-011.html

———————————————————-
 第11講についての塾生所感(抜粋)
———————————————————-

 今回はじめて特別講話 第11講に参加させていただきました。
 田坂塾長のご著書を拝読して自分では理解したつもりでいたことが、
 実はそうではなかったということを実感し愕然といたしました。

 「和解」ということについてです。
 「和解する」ということがどういうことなのか、
 あの場で塾長の肉声を耳にした瞬間になぜか不思議なのですが、
 よくわからなくなってしまった、謎が深まってしまったのです。

 「自分は自分に対して和解できているのだろうか?」
 「他者に対してはどうなのか?」
 と次から次へと問いが鳴り響いてくるのでした。
 まさに真剣勝負とはこういうことだったのかと、
 塾長からの『真剣』がすーっと心にささったかのような感覚です。

 メモを取らずに聴く、それは頭で考えながら聞く(thinking)のではなく
 心身でキャッチすること(concentration)なのだということにも、
 はたと気がつきました。
 そしてさらなる声が自分の中から今、聞こえています。
 それは「まずは自分を拓け」という声です。
 未だ自分を拓けていないのか? そもそも自分を拓くとはなんだろう?
 この新たに湧き出てきた疑問を探求していくことで
 「和解する」ことの意味もわかるような予感がしています。

 貴重な機会をいただき本当にありがとうございました。

———————————————————-

 初めての特別講話への参加でした。
 いつもメモを取りながら話を聴くことが習性になっておりますゆえ、
 どこまで今回の状況で自分が塾長の話を「聴く」ことができるのか、
 初めての挑戦だと思ってお話に耳を傾けておりました。

 今回のようにメモをとらないことで、一昨日、昨日、と物事を考えているときに
 ふとお話の中で伺ったワードが浮かんでくることに、少々驚きました。
 真剣に聴いていたこと、自分が心から共感しながら聴いていたところが、
 自分の思考と絡めて思い出されてきます。

 先生の言葉をいわば鵜呑みにする、ということではなく、
 素直に受け入れつつも、自分の現在の思考や想いと響いたところに
 直感的に感じ入り、記憶の中に入っていく、そんな感覚を得ております。
 今後、参加させていただく機会にはぜひ、
 再びこの経験をまさに体験として積み重ねていきたいと考えています。

 また、仕事で、「講師」として皆さまの前でお話をすることが多くございます。
 「現場、そこに集まった人たちとの一期一会」との想いを持ち、
 事前にもちろん準備はしていくのですが、極力現場で皆様の現状について伺い、
 その課題についてカリキュラムの中にないものについても応えていく、という、
 コンサルティング的な講義スタイルを最近はとるようになっておりました。
 しかし、塾長は無言の塾生の皆さんの「声」を読み取り、
 お答えになっていらっしゃる。
 これを自分自身が体感したことで、
 また新たな「山」が見えた、と非常に嬉しくなりました。
 私はまだまだできることがある、と。
 コンサルティングでも研修でも執筆でも、全人格をもって当たる、
 そのためにはやはりまだまだ自分の中からみなさまに
 ご提供できるものを増やしていきたいと自分自身が欲している、
 そのことにも気が付きました。

 自分の次なる山(あるいは山脈のように連なるもの)が見えてきた講話でした。
 本当にありがとうございました。

———————————————————-

 今までの講話で教えていただいた言葉が、
 書籍を読むことと併せて少しずつ
 自分の中に落ちてきている感じがします。

 今回の講話で一番感じたことは「信じる」ことの大切さでした。

 自分の中のエゴを認め、見つめるとどうしても自分はまだまだだという
 気持ちになってしまうことがあります。
 また、このエゴは無くすことはできないと思うと、
 何か無為なことをしている感覚になってしまうこともあります。
 自分はダメだ・・・という感情が湧いてくるのです。

 今回のお話の中で、塾長の「されど」という言葉が
 大きなキーワードになりました。
 されど、そんな自分でも自分を磨き、良い人生を送るための努力をしている。
 それで十分ではないか。という気持ちになりました。
 そんな現在の自分を受け入れて、認めて、さらに次を目指す。
 そんな日々を送れているだけで十分ではないか。
 それが人生の目的なのだと思うことができました。
 そして、そう思えることで他者に対する思いや接し方が
 少しでも変わるのではないかと思うことができました。

 これで終わりということはないという覚悟を決め、
 日々自分らしく自分の人生を精一杯生きて行こうと思います。
 それは特別なことをするのではなく、
 塾長から教えていただいた心の有り様を意識しながら
 生きることだと思います。
 日々、行ずることを続けてまいります。

———————————————————-

 塾長が「人の悩みの多くは人間関係にあるといっても過言ではない」
 と話されていましたが、私は人間に興味があります。
 厳しい生活の中で悔し涙を流したけれど、人の優しさに涙したこともあります。
 辛い体験を幾つも乗り越えてきたことで、
 他人の痛みも少しは分かるようになったのではないかと思っています。

 今回の講話をヒントに、自らの性格を客観視しつつ、
 人間関係をうまく取り繕うためではなく人間関係を拓くために、
 これまでは避けるどころか往々にして敵対していた人間との関係構築を、
 先ずはアイコンタクトから、歩み寄りを始めてみようかと思っています。

 もしかしたら、塾長が言われた次回以降の講話のテーマである「和解」は、
 他人に対するものではなく、過去の自分に対するもの、
 現在の自分の性格が形成された過去のある時点の自分を許し、
 認めてあげることではないかと今、気が付きました。

———————————————————-

 本当に成長したいと願うならば、
 「過去」の非に囚われるのではなく、「未来」を見つめ、
 「他者」の目を意識するのではなく、「自己」を見つめる
 田坂塾長から御教示いただいた『反省の技法』は、
 これまでわたくしの心に深く刻んできたことです。
 成長したいという強い思いの一方で、
 「謙虚」では無い自分を見つめてきました。
 今回の受講における自身の課題は、「謙虚」でした。

 田坂塾長からは、常々、一流の人格者は例外なく「謙虚」であることや
 「真に強くなければ謙虚になれない」と御指導いただきました。
 また、親鸞の「ご同行」という心の置き所を教示いただき、
 部下との会話の中では、
 「自分はまだまだ未熟で、人材育成というよりも『ご同行』という気持ち」
 と心で復唱して、ミーティングなどに臨むこととしています。

 しかしながら、昔からわたしは偉そうなのです。
 どうしても部下のアラに目がいき、
 諭したり、指示をしたり、自分の考えを押しつけたりと。
 毎回、振り返って「謙虚」には程遠い自身を嫌悪する繰り返しでした。

 そのような中、田坂塾長の講話で、
 「自分の非を認める」、「和解」という言霊に衝撃が走りました。
 探していたパズルの最後のピースが、ピッタリとはまるように、
 気がつけば涙が止め処なく流れていました。

 自分が求め、求めて、求め続けていた事は、
 この「和解」、こころの処し方だったのだ。
 今まで嫌悪していた慢心な自分自身さえも
 瞬時に氷解させ、「本当に至らない未熟な自分」さえ許し、
 体内も体外も、渾然一体に解け合った「円融」な状態に包まれました。

 「静かで賢明な自分」
 「反省の技法」
 そして、「和解」というこころの処し方
 今回も人生に重要な心得を掴ませていただきました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「塾長特別講話」は都内にて、塾生向けに開催いたします。
参加申し込みの詳細は、塾生の皆様へメールにてご案内させて頂きます。
年に数回の特別講話、限られたこの機会に、是非ご参加ください。

この「田坂塾」に入塾を希望される方は、下記URLより登録頂ければ幸いです。
(入塾費や会費は不要です)
http://hiroshitasaka.jp/tasakajuku/entry/

田坂塾 事務局

講演依頼

取材依頼

Q&A 「よくあるご質問」