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2015年5月14日

塾生所感 第7講 直観力を磨く - 「答えの無い問い」に処するリーダーの心得 -

 2015年3月に開催された「特別講話 第7講」では、

 直観力を磨く - 「答えの無い問い」に処するリーダーの心得 - 

 という演題のもと、塾長による真剣勝負の2時間の講話に加え、
 塾長と塾生の皆様の、約1時間にわたる一問一答も行われ、
 お陰様で、深い余韻の残る、一期一会の場となりました。

 この「特別講話 第7講」については、
 受講された塾生の皆様から、深い学びの所感を送って頂きました。

 その中より、大切なメッセージが書かれているいくつかを、
 個人が特定できないように抜粋したうえで、下記に紹介させて頂きます。
 この受講所感より、何かを掴んで頂ければ幸いです。

 なお、この3時間に及ぶ「特別講話 第7講」は、CDにて、お聴き頂けます。
 当日、特別講話にご参加頂けなかった方も、
 このCD聴講によって、大切な心得と技法を掴んでいただければ 幸いです。
  http://sophiabank.jp/SHOP/J-007.html

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 第7講についての塾生所感(抜粋)
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 初めて参加させていただきました。

 今回の講話で学びとなったことは多くございますが
 当日から実践したことは以下の3つです。

 ・多重人格への拒否意識をなくすこと
 ・様々な行動について反省し、文章として残すこと
 ・論理的思考を身につけるよう訓練すること

 元来、偽善と正義感の境界線についての悩みや
 正しいと信じたことを貫き通す正義のヒーロー的な人格に
 憧れを抱いた子供時代から抜け出せていない感覚があり
 迷い続けておりました。
 今回の講話で、長年の大きな課題が解決しました。

 講話をお聞きしたその日から、自分の目標とすべき
 人格像をイメージできました。
 そして、何よりも子供を持ちながら仕事での目標
 人生における目標を抱えながらどのように生きようかと
 迷っていたため、その中で光を見つけた気持ちです。

 また、論理的思考に課題を感じていた中で
 鍛錬の方法を具体的に教えていただいたのは
 「即実践」ができ、とてもありがたく思っております。

 マネジメントは天賦の才のない自分には無理なのではないか。
 どのように鍛錬すれば後天的なマネジメントの才を鍛えられるのかを
 探していた今に、まさに回答のような講話でした。

 定期的な講話に私も参加していきたいと思います。

 最後に、皆さんの質問からも気づきを得られました。
 同じ想いを持つ方々と一所に集まれることは大変幸福です。

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 今回は、いままでより多くの気付きがあったように感じました。

 つい先日、自社の倉庫を、都心から郊外へ移転するべきか
 都心にとどまるべきかを決断する機会をいただきました。

 「郊外へ移転」を決断することになりましたが、
 決断にいたるまでには、少なからず課題、不安、対立があり、
 未熟な私にはなかなか決断が出来ない日々が続いておりました。

 いよいよ決断をする時がきましたが、
 直前に感情的な対立が起こってしまい、
 このパターンはいままでの私なら
 感情にまかせて判断をしていたと思います。

 しかし、田坂塾長より以前頂いた言葉が沸き起こってきました。
 「どのような心境で決断をするかが大事だ」という言葉。
 それから、なぜ感情的になっているのか、
 そもそもこの移転は何の為にするのか。

 このことを考えていくと、お客様によりよいサービスをしたい、
 会社の仲間にもっとやりがいのある機会を提供したい、
 このことを世の中が必要として頂けるなら
 これからの困難も乗り越えて移転ができるはずだ。
 とことんやろうという決断を導き出すことができました。

 小さな決断ではありますが、今回の講話では、
 いままでの講話で得た学びを少し掴むことができたと
 感じることができました。

 今回の学びでは、インキュベートについて
 意識して修行をしていきたいと感じました。
 私個人で行ずることが重要だと思いますが、
 社内の仲間と共に、とことん議論を尽くし、考え抜き、
 無意識から答えが導き出される体験ができるよう、
 あらためてご同行の意識で取組んで行きたいと思います。

 また次回の講話までになにか一つでも掴める様に精進してまいります。

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 10年ほど前より塾長の本を何冊も拝読させて頂き、
 その時にも自分の仕事への姿勢について改め、
 改善させていただいた記憶があるのですが、
 今回の特別講話での、塾長の御言葉の私の体への沁み込み方が、
 全くちがうことに、驚きました。

 責任を取る立場で参加させて頂いたということと共に、
 何よりも、この真剣勝負の環境を、
 あえて明確におつくり頂いた先生の御配慮に感銘致します。

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 今回のお話でわかったことは、
 直観力は物事を真剣に追求する中で自然に育まれるもの
 であるということ。

 そして、直観力を信じ行動、決断した結果が
 自分にとって良くないと思えることでも、
 それには意味があり、それに対しても直観力をもって
 対していくことが大事であること。

 人生はどこまで行っても終わりの無い旅のようなものである
 ということを再認識させていただき、
 改めて答えの無い人生を最後まで精一杯生きようと
 思わせていただきました。

 これからも日々心の状態は変わると思いますが、
 修行を続けてまいります。

 ありがとうございました。

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 私が、かつて司法修習生として、
 50代の指導弁護士に付いて法律相談に同席した時のことです。

 母と娘と思われる2人の女性が来られ、
 娘さんの離婚に関する相談でした。
 離婚の相談は論点が多く30分の時間では
 答えきれないことが多いのですが、
 その先生はずっとうんうんと聞くだけで答えようとしません。
 私の方が焦る気持ちになった20分も過ぎた頃、
 先生がひと言 言われた言葉に若い女性の顔色が変わりました。
 そのひと言とは
 「あんた、ほんま離婚したいんとちゃうやろ」でした。

 私は、先生何を言われるのか、と思っていましたが、図星だったのです。
 離婚の相談に来られたのに、指導弁護士は顔を見、
 うんうんと話を聞くだけで、その女性の本心を見抜いたのです。

 私が修業時代に体験したこのエピソードは、私の記憶に残り続け、
 それがその後何年も経って塾長の著作やお話により、
 新たに私の中に甦りました。今回の直観力のお話、
 相談の高度な技法のお話が、まさにこのことだったと思います。

 あれから25年の時が流れ、
 現在この私が司法修習生を指導する立場になっているのですが、
 あのときの指導弁護士と同年齢になった私が、今、
 師匠と同じ言葉が言えるだろうかと思う時があります。

 少なくとも、私としては、師匠から得た貴重なこの体験と、
 塾長から受けた気づきは、今私が志を同じくする後輩に
 伝えていきたいと思っています。
 また、そのためにも、自分自身が日々実践をしていく決意でいます。

 今回も、本当に、有り難うございました。

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 ここ数年、会社の成長と共に直観力を使う場面が多くなりました。
 逆説的に言うと直観力を使う機会の多さが
 会社の成長に繋がったようにも思えます。

 しかしながら、直観力を自分なりに分析すると
 7割は肯定的な結果に繋がったものの、
 3割は必ずしも望ましい結果になったとは言えません。

 本音を言うと、その3割は直観というより、
 雑念がそこに入り込み判断を誤ったというのが
 正直なところかもしれません。

 一方で、直観に基づき選択した結果が、短期的には否定的に見えても、
 長い時間軸で見れば、それが布石となり肯定的な結果をもたらすことも
 経験させていただいております。

 現実的に実際の経営の現場では、たとえ直観が否定的であっても、
 選択をせざるを得ない状況も出て来ます。

 しかし3割の苦い経験をしたことによって、
 否定的な直観の処し方、心の在り様が、知恵となって生かされております。

 「起こることには、すべて意味がある」
 ますます心の基礎体力を鍛えることの重みを感じさせていただいた
 第7講でした。

 ありがとうございます。

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参加申し込みの詳細は、塾生の皆様へメールにてご案内させて頂きます。
年に数回の特別講話、限られたこの機会に、是非ご参加ください。

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