企業情報化の嵐の中で、
「パソコンの使えない中間管理職は生き残れない」という声や、
「中間管理職は不要になる」という意見が溢れていますが、
本当にそうなのでしょうか。
例えば、生き残れないのは
「パソコンの使えない中間管理職」ではなく、
「深い暗黙知を持たない中間管理職」なのではないでしょうか。
逆にいえば、豊かな暗黙知を持った中間管理職の役割は、
これからますます大切になっていくのではないでしょうか。
この本では、そうした視点に立って、
新しい時代のミドル・マネジメントに求められる
高度な能力や仕事のスタイルについて語っています。
第 1章 「中間管理職不要論」に脅えるな。
「創発型ミドル」へと進化せよ。
第 2章 「情報機器の扱い」に目を奪われるな。
「情報の扱い」に熟達せよ。
第 3章 「データ」の共有で終わるな。
「ナレッジ」と「ノウハウ」を共有せよ。
第 4章 「業務用語」だけで伝達を行うな。
「生きた言葉」で対話せよ。
第 5章 「人脈」に頼って仕事をするな。
豊かな「共感の場」を創出せよ。
第 6章 業務連絡の「道具」にするな。
マネジメントの「鏡」として活用せよ。
第 7章 「リーダーシップ」にとどまるな。
「プロデューサシップ」へと成熟せよ。
第 8章 「根回しによる合意形成」にこだわるな。
「衆知を集めた単独決断」に挑戦せよ。
第 9章 「ビジネスマン」の教育で満足するな。
「イントラプレナー」を育成せよ。
第10章 「フォロワー文化」に染まるな。
「ボランティア文化」を創造せよ。
40代 会社員
以前から、田坂さんの著作だけでなく、全体的な「生き方」、
失礼でなければ「生き様」のようなものにレゾナンスを感じておりました。
もっと、どっぷり浸からせていただこうかと思っています、
自分を見失いそうになる会社生活のなかで、
もう一度、確かな自分らしさを取り戻すために。
30代 会社員
今回の講演では、
何よりも田坂さんの「言霊」の強さに感動させられました。
そういう意味で「情報共鳴力」というポイントに意を新たにしました。
感情のパワーと、それを上手く動員できる能力が、
これからのマネジャーには重要なスキルとなってくるんだと思います。
田坂さんが最初にいった、
「部分ではなく全体として流れるものを感じてほしい」という点、
「大局観」「運・勘」「分析不能性」「計画無効性」
「分割不能性」「法則無効性」「予測不能性」といったところから、
田坂さんは形式知のみでの経営の限界を言っているのだと感じました。
「効率化」というテーマのもと、欧米式の形式知偏重の仕事の仕方に重きを置いてきましたが、
この新たな(しかし東洋古来のものでもある)視点で見直したいと考えます。
私の今の最大のテーマは、自分自身の成長です。
何故なら自分自身の成長だけが、
私と私が属する組織の成功の糧になると強く信じるからです。
田坂さんの講演に触発され共鳴した私の感情のパワーを是非維持し続けて、
素晴らしい部下が「育つ」ボスを目指したいと思います。
私のような若手(34才)が、
この複雑な環境下で戦略を体現できる人材に成長するには、
他を知り、その中から自分独自の拠り所となる視点を得る事が重要と考えています。
(それなくして大局観など生まれない!)
純血主義はややもすると視点の狭い人間の培養にしかなりません。
企業には、極論すれば、優秀な人材を転職させ、
そして再度彼(女)らを雇うという、
まさにパラダイムというか価値観のジャンプが必要だと感じています。
今度機会があれば、是非田坂さんの人材育成のお考え、
それも育てる観点ではなく、「育つ」という視点でのご意見を聞ければと思います。
再度、与えて下さったインピレーションに御礼申し上げたいと思います。
有り難うございました。
会社員
田坂さん、感動を与えていただき、ありがとうございました。
タンポポの話には感動しました。
田坂さんの本は、何冊か読ませていただきました。
中間管理職を叱咤するもの、
ウィークリー・メッセージのすばらしさを書かれたもの、
金融の未来の姿に関するもの。
いずれも読むうちに引き込まれ、
時間を忘れてしまうことがしばしばでした。
私は、今42歳です。
中間管理職として、これからの生き方を模索しているところです。
そんな時、田坂さんの本を読み、
まだまだこれからだと元気づけられました。
これからも、田坂さんの書かれた本を
自分の体験に生かしていきたいと思っています。
是非、書き続けてください。