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組織で働く
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収録内容
我々一人一人に、「自己責任」が求められ、
「自立」が求められる時代。
しかし、「自立する力」とは
「独りで生きる力」のことではない。
それは「他者と協働する力」のこと。
このシリーズでは、そのことをテーマとして、
全6回にわたって、次の話をしました。
第1回 組織とは、自立するための学びの場
第2回 自立とは、「精神の自立」のこと
第3回 組織では、情報共鳴の力を身につけよ
第4回 「言葉」と「心」を一つにする修行
第5回 「感謝」という言葉の本当の意味を知る
第6回 自立の力とは、他者と協働する力のこと
(2005年収録)
このシリーズの第1回、
組織とは、自立するための学びの場
を、下記より試聴いただけます。
第1回 組織とは、自立するための学びの場
いま、世の中には、
「組織で働く」ということと
「個人で働く」ということを
二項対立的にとらえる誤解があります。
そして、いま、世の中には、
「個人で働く」ということが
「自立して働く」ということであるとの
誤解もあります。
我々は、
心理学の世界で語られる
大切な言葉を理解すべきでしょう。
「自立」とは、
自分がどれほど他者に依存しているかを
知っていること。
そして、
この言葉の意味を深く理解するならば、
次の言葉の意味も、理解できるでしょう。
若い時代に
「組織で働く」ことを経験することは、
将来、一人のプロフェッショナルとして
「自立して働く」ための、大きな糧となる。
この第1回では、そのことを語りました。
第2回 自立とは、「精神の自立」のこと
「組織」から離れ、「個人」で働くことが
本当の「自立」ではありません。
本当の「自立」とは、
「精神」が自立しているということ。
その視点で見るならば、
個人のフリーエージェントとして働いていても、
精神が自立していない人がいます。
一緒に仕事をする人々に、無意識にもたれかかっている人です。
逆に、大企業で働いていても、
精神が自立している人がいます。
多くの部下を預かり、その部下の成長を支え、
部下の人生に責任を持って働いている人です。
では、「組織」で働きながら、
そうした「自立」の精神と、
仕事のスタイルを身につけていくためには、
どうすれば良いのでしょうか。
まず、二つのスタイルを身につけることです。
コミュニケーションのスタイル
コラボレーションのスタイル
しかし、この二つのスタイルを本当に身につけるためには、
一人のプロフェッショナルとして、
極めて高度な力量が求められるのです。
そして、その力量を身につける修行は、
どこまでも奥深い世界に続いているのです。
この第2回では、そのことを語りました。
第3回 組織では、情報共鳴の力を身につけよ
組織で働くことは、我々が、
「社会」という最も大きな組織で生きていくための
大切なスキルを磨く機会でもあります。
そのスキルの中でも、最も大切な二つのスキルが、
コミュニケーション力と、コラボレーション力です。
そして、組織で働くことの最大のメリットは、
この二つの力量を、一つのものとして
「全体性」をもって
身につけていくことができることです。
では、この二つの力量を一つのものとして身につけるために
大切な心得は、何か。
それは、
「情報共有ではない、情報共鳴を起こせ」
です。
すなわち、組織においては、
単なる「情報共有」をしただけでは、何も起こりません。
大切なことは、それが「情報共鳴」を生み出し、
組織のメンバーの間での「協働行動」を起こすことなのです。
この第3回では、そのことを語りました。
第4回 「言葉」と「心」を一つにする修行
組織で働くとき、
単なる「情報共有」ではなく、「情報共鳴」を起こせ、
との心得の大切さを述べました。
では、どのようにすれば、
我々は、「情報共鳴」を起こす力を
身につけることができるのでしょうか。
その力を身につけるための、一つの修行があります。
「言葉」と「心」を、常に、一つにする。
その修行です。
すなわち、
何かを語るとき、必ず、
心を込めて語る、心を添わせて語る。
その修行です。
それは、日常の挨拶や礼儀作法から始まる
素朴な修行ですが、
永年、この修行を続けていると、
必ず、言葉に力が備わってきます。
そして、共鳴力のある言葉を
語れるようになってきます。
そして、気がつけば、
自然に、人間力が育まれていきます。
この第4回では、そのことを語りました。
第5回 「感謝」という言葉の本当の意味を知る
「言葉」と「心」を一致させる。
その修行をすることによって、我々は、
自然に、人間力を身につけていくことができますが、
その力を身につけるために、
もう一つ大切なことがあります。
それは、「感謝」ということです。
この言葉は、世の中でよく使われる言葉ですが、
実は、この言葉の本当の意味を理解されている方は、
必ずしも、多くありません。
そのことを、臨床心理学者の河合隼雄さんが、
見事な言葉で語っています。
人間、自分に本当の自信がないと、謙虚になれない。
人間、本当に強くないと、感謝ができない。
この言葉通り、我々は、心が強くなければ、
誰かに、心の底から感謝をすることができません。
しかし、このことは、逆の真実も教えてくれます。
もし、我々が、仕事や生活の様々な場面で
誰かに対して、心の底から感謝をする修行を続けていくならば、
我々の心は、自然に、強くなっていきます。
では、どうすれば、我々は、
誰かに対して、心の底から感謝をすることができるのか。
そのために、我々が心に置くべき、大切な言葉があります。
「一期一会」
その言葉です。
この第5回では、そのことを語りました。
第6回 自立の力とは、他者と協働する力のこと
真に自立しているプロフェッショナルは、
余人では代えがたい力を持っていると同時に、
実は、自分には無い力を良く知っています。
そして、その自分に無い力を持つ
他のプロフェッショナルと協働して
仕事をする力を持っています。
言葉を換えれば、
本当のプロフェッショナルとは、
他のプロフェッショナルとの
コミュニケーションとコラボレーションを
見事にできる人材のことなのです。
その意味で、
これからのネットワーク社会においては、
いわゆる「一匹狼」と呼ばれる人材は、
どれほど優れた専門的な力を持っていても、
決して活躍できないでしょう。
そして、真のプロフェッショナルは、
ネットワーク社会の「素晴らしさ」を活用できるだけでなく、
ネットワーク社会の「厳しさ」を知っている人材でもあるのです。
例えば、ネットワーク型のフラット組織では、
大企業型の階層組織と違い、
部下を育ててくれる上司がいません。
それゆえ、ネットワーク型組織で働きながら伸びていくためには、
自分自身の力量を冷静に見つめる力と、
自らを成長させていく力を身につけなければならないのです。
自立すること。
それは、活動の自由が得られる道である一方で、
独りで成長していくことが求められる
厳しい道なのです。
この第6回では、そのことを語りました。
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