宇宙の始まり
現代科学の最先端、量子物理学において、
宇宙誕生の謎が、解き明かされつつあります。
137億年前、そこには、何が在ったのか。
何も無かった。
ただ、「真空」だけが存在した。
その「真空」が、あるとき、ゆらぎと相転移を生じ、
その瞬間に、大爆発が起こり、この宇宙が誕生した。
それが、「インフレーション宇宙論」と呼ばれる
最先端の科学理論です。
では、そのインフレーション爆発の直後、
何が起こったのか。
この宇宙は、フォトン(光子)に満たされ、
光り輝く状態になった。
それが、現代科学が解き明かしつつある、
宇宙創世の姿です。
しかし、この科学の理論を聞いていると、
我々は、不思議な感覚に包まれます。
なぜなら、我々は、旧約聖書・創世記において、
天地創造の最初に語られた言葉を、思い出すからです。
「光あれ」
その言葉を、思い出すからです。
そして、仏教の般若心経の言葉を思い出すからです。
「空即是色」
この世界のすべては、「空」から生まれた。
その仏教の教えを、思い出すからです。
この現代科学と古代宗教の不思議な一致。
そのことを知るとき、我々は、
静かな驚きとともに、
なぜか、密かな安堵を覚えるのです。
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