「相性」の意味
1995年の映画『デッドマン・ウォーキング』で
アカデミー賞・監督賞にノミネートされ、
2003年の映画『ミスティック・リバー』で
助演男優賞を受賞したティム・ロビンス。
映画監督でもあり、俳優でもある彼が、
あるインタビューで語った言葉が
心に残っています。
共演者との「相性」とは何でしょうか。
この問いに対して、ロビンスの答えは、
彼らしい深みを感じさせるものでした。
共演者との「相性」とは、
共演者に対する「寛容さ」のことです。
このロビンスの答えを味わうとき、
我々が人間関係において
安易に使ってしまう言葉が、
我々の成長を止めてしまう言葉であることに
気がつきます。
「相性が悪い」
我々が、相手との相性が悪いと感じるとき、
それは、相手に対して
寛容になれないときなのでしょう。
そして、その理由を深く考えるとき、
我々は、しばしば、
一つの真実に気がつきます。
自己嫌悪
相手の姿の中に、
自分の抱く欠点を見るとき、
我々は、寛容さを失うのです。
感想を送る
皆さんからのメッセージをお待ちしています。ご意見やご感想をお寄せください。「風の便り」へのご意見や感想は、田坂広志の個人メールアドレスにお送りください。
友達に紹介する
この「風の便り」は、皆さんの友人や知人の方へも、遠慮なく送って差し上げてください。
ささやかな縁と共感の輪が広がるならば、幸いです。
風の便り 配信登録
「風の便り」の配信を希望される方は、こちらをご覧ください。