情報社会の逆説
インターネット革命、ブロードバンド革命、
ウェブ2.0革命と続く
情報革命の深化は、
我々に何を求めているのか。
そのことを考えるとき、
いま、多くの草の根の人々が
自由にメッセージを発信している姿が、
目に入ってきます。
自分の個人サイトを開設して情報発信をする人々。
ブログを使って、毎日、個人日記を公開する人々。
ネット・ラジオを使って、個人放送局を持つ人々。
コミュニティの掲示板に書評や映画評を書く人々。
それは、
誰でも手軽に、瞬時に、そして自由に、
自分のメッセージを世の中に発信できる
素晴らしい時代の到来を意味しているのでしょう。
しかし、その時代の素晴らしさの一方で、
いま、世の中には、
「メッセージの洪水」が起こり、
「玉石混交の言葉」が氾濫しています。
そして、その現象を見るとき、
我々は、そこに、
情報社会の一つの逆説が生まれてくることに
気がつきます。
この情報社会において
我々に求められるのは、
多くのメッセージを語る力ではない。
多くの言葉を語る力ではない。
「言霊」を語る力。
短くとも、
心に残る言葉、
胸を打つ言葉、
腹に響く言葉。
そうした言葉を語る力こそが
いま、求められているのでしょう。
感想を送る
皆さんからのメッセージをお待ちしています。ご意見やご感想をお寄せください。「風の便り」へのご意見や感想は、田坂広志の個人メールアドレスにお送りください。
友達に紹介する
この「風の便り」は、皆さんの友人や知人の方へも、遠慮なく送って差し上げてください。
ささやかな縁と共感の輪が広がるならば、幸いです。
風の便り 配信登録
「風の便り」の配信を希望される方は、こちらをご覧ください。