「戦略」という言葉
長年、「戦略参謀」という仕事に携わり、
著書で「戦略」について語ってきました。
そのため、しばしば、
経営者の方々から、
企業の「戦略」について、相談を受けます。
そのとき、
いつも心に浮かぶのは、
一つの言葉。
「戦略」と書いて、
「戦」(たたかい)を
「略」(はぶく)と、読む。
その言葉が浮かぶのです。
「戦略思考」とは、
「いかに戦うか」の思考ではなく、
「いかに戦わないか」の思考。
では、なぜ、経営者は、
無用の戦いをせず、目的を達するために、
戦略思考を尽くさなければならないのか。
それは、決して、
「経営資源」を無駄に使わぬためではない。
部下や社員の人生の
かけがえのない時間
それを大切にするために
経営者は、戦略思考を尽くさなければならない。
いかなる華々しい戦略も、
その陰で、一人の人間が、
かけがえのない人生の時間を、捧げている。
その覚悟を抱いたとき、
本当の「戦略思考」が始まるのでしょう。
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