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風の便り 第110便

物語の意志

かつて、小説家の遠藤周作氏が、対談の中で、
次のようなことを語っています。

 ある男女の心中物語を書こうとしたら、
 筆が進むにつれ、その主人公たちが、
 「死にたくない」と叫びだし、
 結局、彼らを殺せなかった。

この話を思い起こすとき、
一人の著者として、
大切な心得を教えられます。

 素晴らしい物語は、
 「著者の意図」によって書かれるのではない。
 「物語の意志」によって生まれてくる。

たしかに、
「執筆」という営みの最も生命的なプロセスは、
「自分が書いている」のではない、
「何かに書かされている」とでも呼ぶべき状態が
突如、生まれてくることです。

しかし、

その「何か」とは、何か。

その「物語の意志」とは、誰の意志か。

その問いを抱くとき、我々は、
「執筆」という行為の本質を知ります。

 自己の「深層意識」との対話。

それが、
「執筆」という営みの
真の姿であることを、知るのです。

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