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第16講 真のエリートとして生きる - 学歴社会が崩壊する時代、何を身につけ、何をめざし、生きるか -
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収録内容
第16講 真のエリートとして生きる
- 学歴社会が崩壊する時代、
何を身につけ、何をめざし、生きるか -
「特別講話 第16講」では、
真のエリートとして生きる
- 学歴社会が崩壊する時代、何を身につけ、何をめざし、生きるか
というテーマを掲げ、語ります。
最近、東大卒のエリート官僚や政治家が
マスメディアを通じて晒す残念な姿を見て、
多くの国民が感じていることがあります。
それは、
「高学歴エリート」といっても
人間的に、優れた人物とはかぎらない
という感覚でしょう。
また、実社会の常識と乖離した、こうした官僚や政治の世界とは違い、
実社会の現実の中にある民間企業の職場では、
すでに、誰もがこう思っています。
「高学歴」だからといって、
仕事ができるとはかぎらない
そして、この二つのことは、私自身が、
1970年に大学に入学し、それから48年間の人生を歩みながら
目撃してきた厳しい現実でもあります。
しかし、それにもかかわらず、
毎年、春になると、週刊誌では
「東大合格者数・高校別ランキング」に注目が集まり、
偏差値の高い有名大学に入学すれば、人生が拓けるという
「学歴神話」や「学歴幻想」を信じる人が尽きません。
しかし、この神話や幻想に立脚した「学歴社会」は
実は、すでに崩壊を始めています。
その理由は、現在の教育制度の中で生まれてくる
「高学歴エリート」と呼ばれる人材が、
多くの場合、次の「七つの弱点」を持っているからです。
(1)書物を通じての「専門的な知識」の勉強は得意だが、
経験を通じての「職業的な智恵」の修得が苦手である
(2)「論理」によって物事を考えることは得意だが、
「直観」によって物事の本質を捉えることが苦手である
(3)「自分の利害」の観点から物事を考えることはできるが、
「相手の立場」になって物事を推察することが苦手である
(4)人生において勉強以外の「苦労」をしていないため、
苦労や困難の中にある他者に対する「共感」ができない
(5)若い頃から「順境」の中で育てられてきたため、
仕事や人生の「逆境」に直面したとき脆さが出る
(6)組織の中で「自己主張」をすることはできるが、
人々が共に歩もうと思ってくれる「リーダーシップ」が無い
(7)自身のキャリア・アップという「野心」は持っているが、
世のため人のために働くという「志」を持っていない
すなわち、こうした「七つの弱点」を持っているがゆえに、
「高学歴エリート」と呼ばれる人材が、実社会において、
周囲の期待ほどに活躍できないという現実が生まれているのです。
そして、この厳しい現実に、さらに追い打ちをかけるのが、
まもなく到来する「人工知能革命」の荒波です。
現在の教育制度の中で生まれてくる「高学歴エリート」の強みとは、
いわゆる「知識修得力」と「論理思考力」の二つの能力ですが、
この二つの能力は、これから人工知能によって大きく代替されていくため、
この能力だけに依存している人材は、どれほど高学歴であっても、
必ず、淘汰されていきます。
では、「高学歴エリート」でさえ淘汰されていく、これからの時代、
我々は、何を身につけ、何をめざし、生きるべきか。
その答えは、明確です。
「高学歴エリート」が身につけていない
「七つの力」を身につけ、磨いていくことです。
すなわち、
「職業的な智恵」と「直観力」
「推察力」と「共感力」
「逆境力」と「リーダーシップ」
そして、「志」
これら「七つの力」は、人工知能では、決して代替できないものであり、
自身の覚悟さえあれば、「学歴」とは関係なく、その「職歴」と「人生経験」を通じ、
誰もが身につけ、磨いていくことのできるものです。
そして、この「七つの力」を身につけ、磨いていくことを通じて、
良き仕事を為し、世の中に貢献していこうと思い定める人材こそが、
21世紀の「真のエリート」と呼ばれる人材でしょう。
では、どのようにすれば、
その「七つの力」を身につけ、磨いていくことができるのか。
そして、「真のエリート」として、いかなる生き方をするのか。
この「特別講話 第16講」においては、そのことを語ります。
田坂広志 拝
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