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風の便り 第157便

死を前にした「受容」

数多くの人々の死を看取り、
その記録、『死ぬ瞬間』という書によって、
終末医療の思想に深い影響を与えた精神科医、
エリザベス・キューブラー・ロス。
 
彼女は、2004年8月24日、
その78歳の生涯を閉じました。

引退後、脳卒中で倒れた彼女は、
その人生の最後の9年間、
不自由な体で病床に伏せる生活を余儀なくされます。

テレビのドキュメンタリーが伝える
その晩年の彼女の姿。

それは、意外にも、
自分の病気や境遇を嘆き、
自分を愛することのできない自分を語り、
感情の起伏に身を委ねて周囲に接する姿であり、

彼女に聖女や聖人の姿を重ねる人々にとっては、
その期待を裏切るものでした。

しかし、
彼女が、その著書で語った通り、
病で死に向かう人々の誰もがたどる
否認、憤怒、取引、抑鬱、受容という5つの段階を、
彼女自身も、正直に歩んだことに、
我々は、むしろ、
不思議な安堵を覚えます。

そして、その安堵とともに、
自分の「死」を受け容れる、という意味で語られた
「受容」という言葉の
本当の意味に気がつきます。

自分の「弱さ」を受け容れる。

それは、
彼女が最後に残した言葉が、
意味するものだったのでしょう。

私は、いま、
自分を愛することを
学んでいる。

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