人生の最後の日
アップル・コンピュータの創業者であり、
伝説的パソコン、マッキントッシュを開発し、
iPod や iPhone、iPad で、世界に革命を起こした
スティーブ・ジョブズが、
スタンフォード大学における講演で、
次のような人生観を語っています。
17歳のとき、
一つの言葉に、深い感銘を受けました。
もし、あなたが、毎日、
これが最後の日と思って生きるならば、
いつかきっと、正しい道に進むだろう。
この言葉を読んで以来、33年間、
私は、毎朝、
鏡を見つめて、自問自答しています。
もし、今日が、人生最後の日だったら、
今日やろうとしていることを、
やりたいと思うか。
若き日に、インドを放浪し、
東洋思想に触れ、道を歩んできたジョブズ。
彼の言葉を聞くとき、
シリコンバレーの書店には、
情報技術や起業手法の本の横に、
禅や仏教、タオイズムの本が
数多く積まれていることを、思い出します。
そして、米国の起業家の中には、
深い精神性を持った人々が
数多くいることを、思い出します。
我々が、米国の起業家から学ぶべきは、
「起業家精神」だけではない。
「起業家の精神性」なのかもしれません。
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