『能力を磨く - AI時代に活躍する人材「3つの能力」』
●学歴社会が崩壊し、知的職業の半分が失業する時代が来る●
●誰もが「AI失業」を語る。しかし、誰も、その「対処法」を教えてくれない●
●田坂教授が、斬新な視点から語る「AI時代に求められる新たな能力の磨き方」●
●これから身につけ、磨くべきは、「3つの能力」と「6つの力」●
◆序 話
なぜ、いま、能力を磨かねばならないのか
◆第一話
「知的職業」の半分が失業する時代が来る
誰もが「AI失業」を語る、しかし
誰も「対処法」を教えてくれない
「AI革命」の嵐は、想像を超えた失業を生み出す
「自分の仕事は不要になる」との危機感を持つ人こそ活躍する
現在の高度知識社会では、誰にも「五つの能力」が求められる
人間がAIに絶対にかなわない「三つの能力」とは何か
「論理に強い」だけでは、AIに淘汰されてしまう
「物知り」や「博識」という褒め言葉は、死語になっていく
AIは、熟練プロの「勘」まで代替するようになった
「コスト競争」でも、人間はAIに絶対にかなわない
「サムライ業」だけでなく、企業内の「知的職種」も淘汰される
専門家は「AI失業」の危機は語るが、その「対処法」を教えてくれない
どのようにして、自分で「三つの能力」を磨いていくか
勤め先の企業は、我々の能力開発を助けてくれない
AI革命で淘汰されるのは「意外な人材」
◆第二話
「学歴社会」は、すでに崩壊している
「高学歴」の優秀な人材ほど
AIに敗れ去る
なぜ、高学歴者に「活躍する人材」が少なくなったのか
「求められる人材」と「活躍する人材」は全く違った人材
高学歴の人材が、しばしば陥る「三つの状況」
活躍する高学歴者は、「高学歴」だから活躍しているのではない
「優秀さ」の切り替えができない高学歴者が淘汰される
いまだに世に溢れる「学歴幻想」と「東大神話」
高学歴者の多くが壁に突き当たる「人間関係力」
人事部が高学歴者を採用する「本当の理由」
◆第三話
AI時代に求められる「職業的能力」とは何か
「知識の修得力」よりも
「智恵の体得力と伝承力」を身につける
「職業的能力」とは、単なるスキルやテクニックではない
腕を磨くときの最初の落し穴は「スキル倒れ」
本を読めばスキルやテクニックが身につくという幻想を捨てる
自分の中の「知識」と「智恵」を明確に区別しているか
まず、自分の持つ「体験的智恵」を、すべて棚卸しする
五分間の「反省」が、能力の決定的な違いを生み出す
「反省」は、経験の「鮮度」が高いうちに行う
プロフェッショナルは、「深夜」に成長する
最高のスキルやマインドは「師匠」からしか学べない
「智恵の体得法」の次は、上級課程の「智恵の伝承法」を身につける
AIは、遂に「知的創造力」さえも発揮するようになる
実社会では「実現力の無いアイデアマン」は、無視される
世界最高のシンクタンクは、「創造性」ではなく「革新性」を求める
◆第四話
AI時代に求められる「対人的能力」とは何か
「言葉のコミュニケーション力」よりも
「言葉を使わないコミュニケーション力」と
「体験的共感力」を身につける
コミュニケーションの八割は、言葉以外で伝わる
言葉を使わずに、どれほどコミュニケーションできるか
AIが苦手な「言葉を使わないコミュニケーション」
会議や会合の後に、必ず「推察」や「想像」をする
AIには決して真似できない、生身の人間の「共感力」
相手の共感を得るよりも、まず、相手に深く共感する
「共感」とは、相手の姿が、自分の姿のように思えること
「苦労」の経験が無ければ、本当の「共感力」は身につかない
「若い頃の苦労」は、本当に、買ってでもするべきか
工場の現場での「あんたなら分かってくれるだろう」との言葉
部下が陰で語っている「苦労知らず」と「苦労人」という二つの言葉
優れたリーダーは、苦労こそ「成長の好機」であることを知っている
真のリーダーが抱くべき「究極の逆境観」とは何か
◆第五話
AI時代に求められる「組織的能力」とは何か
「管理のマネジメント力」ではなく
「心のマネジメント力」と
「成長のリーダーシップ力」を身につける
マネジメント業務の大半も、AIが行うようになる
人間だけにしかできない「究極のマネジメント」とは
「心のマネジメント」とは「心を管理するマネジメント」ではない
マネジャーやリーダーの心の姿勢が、「成長の場」を生み出す
すべてのマネジャーが「カウンセラー」になる時代が来る
ただ「聞く」のではなく「聞き届ける」と、不思議なことが起こる
AI時代に、人間だけが担える「三つのマネジメント」
「人心掌握」や「統率力」という言葉は、死語になる
「リーダー」は会社が選ぶものではなく、部下が選ぶもの
メンバーの心が躍るような「ビジョンと志」を語れるか
自分の職場に、目に見えない「成長の場」を生み出せるか
部下やメンバーの「可能性」を、心の底から信じているか
AI時代の新たなマネジャー像とリーダー像をめざして
◆終 話
「AI失業」という危機は、能力を磨く絶好機