「戦略」という言葉
永年、「戦略参謀」という仕事に携わり、
著書で「戦略」について語ってきました。
そのため、しばしば、
経営者の方々から、
企業の「戦略」について、相談を受けます。
そのとき、
いつも心に浮かぶのは、
一つの言葉。
「戦略」と書いて、
「戦」(たたかい)を
「略」(はぶく)と、読む。
その言葉が浮かぶのです。
「戦略思考」とは、
「いかに戦うか」の思考ではなく、
「いかに戦わないか」の思考。
では、なぜ、経営者は、
無用の戦いをせず、目的を達するために、
戦略思考を尽くさなければならないのか。
それは、決して、
「経営資源」を無駄に使わぬためではない。
部下や社員の人生の
かけがえのない時間
それを大切にするために
経営者は、戦略思考を尽くさなければならない。
いかなる華々しい戦略も、
その陰で、一人の人間が、
かけがえのない人生の時間を、捧げている。
その覚悟を抱いたとき、
本当の「戦略思考」が始まるのでしょう。
感想を送る
皆さんからのメッセージをお待ちしています。ご意見やご感想をお寄せください。「風の便り」へのご意見や感想は、田坂広志の個人メールアドレスにお送りください。
友達に紹介する
この「風の便り」は、皆さんの友人や知人の方へも、遠慮なく送って差し上げてください。
ささやかな縁と共感の輪が広がるならば、幸いです。
風の便り 配信登録
「風の便り」の配信を希望される方は、こちらをご覧ください。