最も厳しい観客
プロゴルフ界で「帝王」と呼ばれた
ジャック・ニクラウスが、
その自伝において
語っています。
彼がプロゴルファーになったとき、
父から、アドバイスを受けたそうです。
たとえ、コースに
観客が三人しかいなかったとしても、
全力を尽くしてプレーをせよ。
ニクラウスは、
その父のアドバイスを胸に刻んで
プロゴルファーとしての道を歩んだと
語っています。
しかし、この言葉は、
ニクラウスの言葉にしては、
少し控えめな言葉のように思えます。
なぜなら、
おそらくニクラウスは、
たとえ、コースに観客が一人もいなくとも、
全力を尽くしてプレーをしたと思われるからです。
ある意味で、
ニクラウスにとって、
最も厳しい観客は、
彼自身の心の中にいたのではないでしょうか。
そして、たしかに、我々もまた、
ときに、最も厳しい観客の存在を、
心の中に感じるときがあります。
そして、その観客の視線を
常に心の中に意識し始めたとき、
我々は、
真のプロフェッショナルへの道を
歩み始めるのでしょう。
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