「未来」の観客
人類の未来は、どのようなものになるのか。
我々が、その「未来予測」について語るとき、
かならず引用される、有名な言葉があります。
未来を「予測」する最良の方法は、
それを「発明」することである。
「パーソナル・コンピュータの父」と呼ばれる
アラン・ケイの語った、この言葉。
人間への信頼に満ちたこの言葉を目にするとき、
一つの思いが浮かびます。
もし、「未来」というものが、
我々が主体的に「発明」していくものであり、
我々が能動的に「創造」していくものであるならば、
「未来」とは、
我々の残す「作品」に他ならない。
そして、もし、それが、
我々の残す「作品」であるならば、
その「作品」の「観客」とは、
我々にとっての「未来」を「過去」として眺める
新しい時代の子供たちに他ならない。
アラン・ケイの言葉を目にするとき、
その思いが、浮かんでくるのです。
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