天才打者の「努力」
プロ野球の天才打者、王貞治氏は、
本塁打の世界記録を打ち立て、
栄光に包まれた現役最後の時期に、
その輝かしい業績にもかかわらず、
誰よりも長く打撃練習をすることで知られていました。
あるとき、その理由を問われ、
氏は、こう答えました。
「どの選手よりも練習をしているという自信が、
打席に入ったときの自分を支えているのです」
この言葉を聞いて、王貞治氏の「天才」とは、
こうした極限の努力ができる
人並外れた「才能」のことと思われる人も
いるかもしれません。
しかし、そうではないのでしょう。
一人の人物が、
こうした極限の努力を尽くすことができるのは、
心の奥深くに、一つの思いがあるからでしょう。
ただ一度かぎり与えられた人生
その人生を大切にしたいという思い。
最高の人生にしたいという思い。
その深い思いがあるからでしょう。
感想を送る
皆さんからのメッセージをお待ちしています。ご意見やご感想をお寄せください。「風の便り」へのご意見や感想は、田坂広志の個人メールアドレスにお送りください。
友達に紹介する
この「風の便り」は、皆さんの友人や知人の方へも、遠慮なく送って差し上げてください。
ささやかな縁と共感の輪が広がるならば、幸いです。
風の便り 配信登録
「風の便り」の配信を希望される方は、こちらをご覧ください。