「作家は処女作に向かって成長する」という言葉があります。
もし、その言葉が真実であるならば、
私が一人の著者として成長していくべき「処女作」とは、
実は、この本です。
この本の企画と編集、
さらにはこの本に収録された
「21世紀の知の潮流 生命論パラダイム」という
論文の執筆を一人で行なったという意味で、
この本は、私の事実上の「処女作」です。
そして、この本は、
これから私がライフワークとして書き続けていく
様々な本の「総合目録」でもあります。
第1部 21世紀の知の潮流「生命論パラダイム」
(「生命論パラダイムの時代」の幕開け
知の諸領域における生命論パラダイム)
第2部 生命論 自己組織化のパラダイム
第3部 シンポジウム「生命論パラダイムの時代」
50代 読者
複雑系に関する著書を集中的に拝読しています。
何回も読み直しています。
奥が深く、体験していないことが多く、
今後も大いに参画していきたいと思います。
40代 専門職
複雑系や自己組織化について思いをはせることは、
なんだか老子の「タオ」を感じることのように、私には思えます。
さて、「タオ」を感じつつ、生きるにはどうしたらいいでしょうか・・・。
団体職員
素晴らしい講演をありがとうございました。
『生命論パラダイムの時代』を読ませていただいて以来、
ぜひお会いし、お話をうかがいたいと思って参りましたので、
その思いがかない、うれしく思いました。
ご講演に、強烈なパッションを感じました。
私はまず、その熱いパッションに感銘を受けました。
これだけの熱いパッションを持って、
世直しを本気で考えている政治家が果たしているのだろうかとも思いました。
私は党の職員になって15年以上がたちましたが、
政治そのものの力の低下を自身、強く感じ、
どうしたら政治の力、もちろん権力としての力ではなく、
田坂さんがおっしゃった生活者の側に立つ力をつけることができるのかが、
私の一貫した問題意識となってきました。
政治に携わる者の、当然の問題意識だと思います。
しかし、その当然の問題意識が、
党の職員でさえ、あまりに希薄であることに、
私は常に失望感を感じ続けてきました。
もはや、政治は、再生する力を失ったのかと。
政治の世界を飛び出そうと思ったことも何度もありました。
しかし、飛び出す機会は結局訪れず、とどまってまいりましたが、
田坂さんも指摘しておられたネットの世界の進展は、
「もしかしたら、ここが突破口になるかもしれない」と私も直観的に感じ、
ここに賭けてみようと思ってやって参りました。
その意味で、ご講演は、私が漠然と感じていた可能性を
極めて具体的な形で提示していただいたものと受け止めさせていただきました。