グレゴリー・ベイトソンの著作に
『精神の生態学』という本があります。
この著作に触発されて開催したシンポジウムが、
「こころの生態系をみつめて」です。
この本は、シンポジウムに出席した
河合隼雄、中沢新一、小林康夫の三氏と私の対談を含めて、
シンポジウムの記録として編集したものです。
河合隼雄氏との緊迫感溢れる対談、
中沢新一氏との哲学的対談などを楽しんでください。
これからは、企業のマネジャーにとっても、
職場のメンバーが生み出す
「こころの生態系」の変化を敏感に感じ取り、
その変化に細やかに対処する能力が求められる時代です。
ある意味で、それは、
マネジャーにセラピストとしての能力が
求められる時代であるともいえるのでしょう。
第一章 「こころの問題」とは何か
第二章 日本人のこころが直面していること
第三章 いかにこころを再生させるか
30代 会社員
私は現在、企業に勤めており、
環境社会貢献を推進する立場にいます。
持続可能な循環型社会の形成を進めるため、
社内外の方々の意識啓発を行っております。
田坂さんの言葉は、
現在の時の流れが大きくパラダイムシフトしている中で、
大いなる励ましの言葉に聞こえてきます。
移ろいゆく数千年の時代の中で、風雪に耐えながら、
時代の変転と価値を
現代の私達に伝えてくる古刹の凛のようでいて、
かつ慈愛に満ちた菩薩の笑みのように。
これからも言の葉を伝えていただきたいと願っております。
公務員
『複雑系の知』をはじめ、ご著書からは共鳴するメッセージが多く、
それらを咀嚼して、身の回りからパラダイム・シフトに取り組んでいます。
途上国援助の世界でも、持続的開発というフレーズとともに、
ここ数年、参加型開発というのが大きなムーブメントになっています。
これは先進国での「参加型まちづくり」というコンセプトも同根のものと言えましょう。
上に立つものが計画を作成して、それを強引に実施していくという
従来型のブループリント方式が見直され、
住民参加型によるプロセス重視の考え方にシフトしていると思います。
『ガイアの思想』も拝読させていただきました。
『こころの生態系』も楽しみなテーマです。
これは途上国も先進国もない、ひとりひとりのテーマですからね。
途上国の住民を一つの集団として見るのでなく、
一人ひとりのこころに届くような仕事ができればと考えています。
ますますのご活躍期待しております。
30代 会社員
思えば、4、5年前に『こころの生態系』に触れ、
私の人格形成において、少なからず影響を受けてきたような気がします。
河合隼雄氏の著作も数冊読みました。
それは、自分が担当する「内部監査」という業務と格闘している最中、
田坂さんの著作と再会したときに(全くの偶然、我はからいにあらずという感覚)、
いつのまにか志を持って仕事している自分を認識できたからです。
4年の間に祖父母、かけがえない友人と、親しい人3人を続けて亡くしたことが、
私に大きな影響を与えていることもあらためて強く感じました。
最近手にとった田坂さんの著作は、『仕事の報酬とは何か』でした。
非常に感銘を受け、続けて5冊を読みました。
そのことにより、成長の足跡の確認と、
仕事への更なる意欲が湧きました。
ありがとうございました。
今後も、他の著作やサイトを拝見し、
成長の糧の一つとしていきたいと想っています。