■ はじめに 人間関係が好転する「こころの技法」 ■
「人間を磨く」とは、「非の無い人間」をめざすことではない
なぜ、「古典」を読んでも「人間力」が身につかないのか?
古典からは「理想的人間像」ではなく「具体的修行法」を学ぶ
「我欲」や「私心」を否定せず、ただ静かに見つめる
自分の中に、「統一的人格」ではなく「様々な人格」を育てる
難しい人間関係に直面したときが、人間を磨く最高の機会
■ 第一の「こころの技法」 心の中で自分の非を認める ■
非を改め、欠点を無くせば、人から好かれるのか?
「優等生」が、周りから好かれない理由
なぜ、欠点の多い人間が好かれるのか?
「非を認める」ことに優る、「感謝をする」こと
なぜ、心の中の「思い」が、相手に伝わるのか?
■ 第二の「こころの技法」 自分から声をかけ、目を合わせる ■
なぜ、「可愛気」が、欠点を救ってくれるのか?
互いの「固まった心」が、瞬時に溶けるとき
心がぶつかったときこそ、「絆」を深める好機
自分から心を開いて、拒否されたらどうするか?
人間関係がこじれていく「本当の理由」
■ 第三の「こころの技法」 心の中の「小さなエゴ」を見つめる ■
なぜ、「自分の非」を認められないのか?
「小さなエゴ」と「大きなエゴ」の目に見えない戦い
自分に本当の自信がないと、謙虚になれない
「競争に勝つ」ことでは得られない「本当の自信」
自分が本当に強くないと、感謝ができない
どうすれば、本当の自信と強さが身につくのか?
本当の強さとは、「引き受け」ができること
■ 第四の「こころの技法」 その相手を好きになろうと思う ■
なぜ、「嫌いな人」を好きになれるのか?
本来、「欠点」は存在しない、「個性」だけが存在する
「嫌いな人」は、実は、自分に似ている
「共感」とは、相手の姿が、自分の姿のように思えること
相手の心に「正対する」だけで、関係は良くなる
相手を好きになろうとすることは、最高の贈り物
■ 第五の「こころの技法」 言葉の怖さを知り、言葉の力を活かす ■
「嫌悪の言葉」が「嫌悪の感情」を引き出してしまう怖さ
「言葉」は、「身」を通じて「心」に働きかける
なぜ、「心」の深い世界は、「天邪鬼」なのか?
深層意識に生まれる「自己嫌悪」や「他者不安」の危うさ
感情的批判をすると、相手の欠点が目につくようになる
感情的非難をすると、相手に対し、さらに攻撃的になる
心の中で相手を誉めるだけで、嫌悪感は薄れていく
■ 第六の「こころの技法」 別れても心の関係を絶たない ■
世界で最も実践的な「愛情」の定義とは?
「将来の和解の余地を残す」という「しなやかな叡智」
「和解」は、ときに、十年の歳月を超えて起こる
すでに他界した人との和解はできるのか?
■ 第七の「こころの技法」 その出会いの意味を深く考える ■
「和解できない人」と和解する「こころの技法」
「不幸な出会い」が「有り難い出会い」になるとき
どのような出会いにも、必ず、深い意味がある
「卒業しない試験」は、追いかけてくる
この人生の出来事は、自分に何を問うている「試験」か?
「人生の解釈力」とは、「人生の物語」を生み出す力のこと
心がぶつかる出会いも、実は「深い縁」
その出会いは、自分に、いかなる成長を求めているのか?
■ おわりに 「人間を磨く」ことの真の意味 ■
「人間を磨く」唯一の道は、人間と格闘すること
「人間を磨く」とは、究極、何を磨くことなのか?
謝 辞
さらに「人間を磨く」ことを求める読者のために