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読書の心得 上巻
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収録内容
読書には三つの目的がある。
第一は「知識を学ぶ読書」。
第二は「智恵を掴む読書」。
第三は「心の糧を得る読書」。
では、それぞれに応じた
「三つの読書法」とは何か。
このシリーズでは、そのことをテーマとして、
全15回にわたって、次の話をしました。
ー上巻ー
第 1回 読書には、三つの目的がある
第 2回 深い問いを抱きながら読む
第 3回 物語を考えながら読む
第 4回 気になる言葉を心に残しながら読む
第 5回 未来を想像しながら読む
第 6回 知識と智恵を区別しながら読む
第 7回 自身の体験と重ね合わせながら読む
第 8回 智恵とは、体験を通じてしか掴めない
ー下巻ー
第 9回 なぜか気になる言葉を、心に残しながら読む
第10回 謙虚な心の姿勢で本を読む
第11回 感得を心がけて本を読む
第12回 経験の浅い人が智恵を掴むための心得
第13回 著者の魂と格闘しながら読む
第14回 読書とは、著者の魂との邂逅である
第15回 魂が共鳴する言葉との邂逅を求めて読む
(2009年収録)
このシリーズの第1回、
読書には、三つの目的がある
を、下記より試聴いただけます。
第1回 読書には、三つの目的がある
その第1回のテーマは、
「読書には、三つの目的がある」
です。
いま、「読書論」のブームですが、
一言で「読書」といっても、
実は、読書には、三つの目的があります。
それは、
(1)知識を学ぶ読書
(2)智恵を掴む読書
(3)心の糧を得る読書
という三つの目的です。
そして、読書においては、
その目的によって、
求められる「心得」が異なってくるのです。
この新シリーズにおいては、
三つの読書について、それぞれ、
大切な「心得」を語っていきます。
第2回 深い問いを抱きながら読む
「知識を学ぶ」ための読書の心得。
その「第一の心得」は、前回話したように、
「知識の生態系を育てながら読む」
ということでした。
では、そのためには、何が求められるのか。
それが、「第二の心得」
「深い問いを抱きながら読む」
ということです。
すなわち、もし我々が、
心の中に「深い問い」を抱きながら読書をするならば、
そこには必ず、「知識の生態系」が生まれてくるのです。
では、この「深い問い」とは、どのような問いか。
それは、どのような形で、我々の中の
「知識の生態系」を広げていくのか。
この第2回では、そのことについて、
話をします。
第3回 物語を考えながら読む
「知識を学ぶ読書」においては、
第一に、「知識の生態系を育てながら読む」
ということが大切ですが、
そのためには、
第二に、「深い問いを抱きながら読む」
ということが求められます。
そして、もう一つ大切な心得が、
第三の、「物語を考えながら読む」
ということです。
すなわち、様々なジャンルの本を読みながら、
それぞれの異なったキーワードを結びつけ、
想像力を羽ばたかせて、
一つの「物語」を考えてみることです。
そして、この「物語を考えながら読む」
という心得を身につけると、
実は、「書店」というものが
素晴らしい「知のアトリエ」になります。
そして、そのような方法で、
「書店」という「メタレベルの書物」を読み解くと、
実は、社会や世界の未来が見えてくるのです。
この第3回では、そのことについて、
話をします。
第4回 気になる言葉を心に残しながら読む
前回、「知識を学ぶ読書」の第3の心得は、
「物語を考えながら読む」ということであると
述べました。
では、物語を考えるためには、何が求められるのか。
それが、第4の心得、
「気になる言葉を心に残しながら読む」
です。
では、なぜ、「気になる言葉」を心に残しながら読むことが
大切なのか。
それは、「気になる言葉」に巡り会う瞬間とは、
我々の「深層意識」が、
何か大切なことを教えてくれている瞬間だからです。
そして、優れた「物語」とは、実は、
「表面意識」で考えて生まれるのではなく、
「深層意識」から自然に生まれてくるものだからです。
それゆえ、読書において巡り会った
「気になる言葉」を心に残していくならば、
それらの言葉同士が、心の奥深くで、互いに結びつき、
刺激しあい、様々な化学反応を起こし、
ときに、ひとつの「物語」を生み出すのです。
言葉を換えれば、
知的創造とは、「無意識のマネジメント」である。
そのことを意味しています。
そして、読書とは、実は、
その「無意識のマネジメント」を行うための
優れた技法でもあるのです。
この第4回では、そのことについて、
話をします。
第5回 未来を想像しながら読む
我々は、未来について語られた本を読むとき、
しばしば、その著者の語った未来のビジョンを
理解することに追われ、
大切なことを忘れてしまうことがあります。
「その先」を読む。
そのことを忘れてしまうのです。
それは、ある意味で、
無意識の「思考停止」と呼ぶべきものです。
しかし、読書というものが、
本当に実り多いものになるためには、
実は、著者の語った「物語」の
「その先」を読むことが、大切なのでしょう。
言葉を換えれば、
「未来を想像しながら、読む」
そのとき、我々は、
著者の語ってくれた「物語」を超え、
さらに遠い世界を眺めることができるのでしょう。
そして、
「その先は、どうなるのだろうか」
という興味を掻きたててくれる本、
そうした、
未来についての「深い問い」を投げかけてくれる本こそが、
真に「良書」と呼ぶべき本なのでしょう。
では、そうした「未来を想像しながら読む」という
読書をするためには、どうすればよいのか。
この第5回では、そのことについて、
話をします。
第6回 知識と智恵を区別しながら読む
前回まで、5回にわたり「知識を学ぶ読書」について
5つの心得を語ってきました。
今回からは、「智恵を掴む読書」の心得について
やはり、5つの心得を語りたいと思います。
その第1の心得は、
知識と智恵を区別して読む
ということです。
我々が本を読むときに、
しばしば陥る無意識の錯誤があります。
それは、本来、体験を通じてしか掴めない「智恵」を
単に本を読むことによって「知識」として学び、
それで、大切な「智恵」を掴んだと錯覚してしまうことです。
実は、いまの時代には、その錯誤が溢れています。
もとより、「言葉で表せない智恵」を、
読書を通じて掴むということは、
本来、矛盾した言葉に他なりません。
では、どうすれば、「言葉で表せない智恵」を
「言葉で表わされた書物」を通じて、
掴むことができるのか。
そのための第1の心得が、
読書において、大切な言葉に巡り会ったとき、
それが、自分にとって、単なる知識に過ぎないのか、
過去の体験の中から掴んだ智恵なのかを
自覚しながら本を読むということです。
そして、この心得を理解したとき、
なぜ、成功の法則や成功の秘訣という本を読んでも、
成功することができないのか、
その理由を知ることができるのです。
この第6回では、そのことについて、
話をします。
第7回 自身の体験と重ね合わせながら読
む
前回、「智恵を掴む読書」の第1の心得として、
「知識と智恵を区別して読む」ということを述べました。
それは、長く続いた知識偏重教育の結果、
我々の中に、一つの錯覚があるからです。
何かを「知識」として学ぶだけで
大切な「智恵」を掴んだ思ってしまう。
その錯覚です。
それは、ある意味で、
「時代の病」とでも呼ぶべきものなのですが、
その錯覚と病に気がつくとき、
世の中で、なぜ、あの不思議な逆説が起こるのか、
その理由が分かります。
世の中に「成功の方法」や「成功の秘訣」を語る本が
溢れているにもかかわらず、
なぜ、成功する人が少ないのか。
その逆説です。
では、その逆説を超え、
そうした「成功の方法」や「成功の秘訣」が書かれた本から
大切な智恵を掴むための心得は何か。
それが、第2の心得、
自身の体験と重ね合わせながら読む。
です。
この第7回では、そのことについて、
話をします。
第8回 智恵とは、体験を通じてしか掴めないもの
「智恵を掴む読書」にとって最も大切な心得は、何か。
その答えは、極めて逆説的なものです。
「智恵」とは「体験」を通じてしか掴めないもの。
その覚悟を持って本を読むことです。
なぜなら、
もし、その覚悟を持つことなく読書をするならば、
我々は、必ず「安易な精神」に流されてしまうからです。
すなわち、
「自分の人生において、苦しく厳しい体験をすることなく、
ただ本を読むだけで、楽して大切な智恵を身につけたい」
という精神です。
その安易な精神に流されるとき、我々は必ず、
「知識を学んで、智恵を掴んだと思い込む」
という錯誤に陥ってしまいます。
では、どうすれば、その安易な精神に流されず
「智恵を掴む読書」を実践することができるのか。
さらに厳しい一つの覚悟を持つことです。
「体験」の無い人間には、「智恵」は掴めない。
その覚悟です。
なぜなら、読書には、ときに、
「体験が無い人間は読まない方が良い本」
というものさえあるからです。
しかし、もし我々が、
その厳しい覚悟を持って読書をするならば、
我々自身の人生における様々な体験が、
自然に心の中に浮かび上がり、
自身の体験と重ね合わせながら読む
という読書が、腹を据えてできるようになるのです。
この第8回では、そのことについて、
話をします。
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