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第15講 深く考える力 ― 心の深奥の自己との対話 ―
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収録内容
第15講 深く考える力 ― 心の深奥の自己との対話 ―
「特別講話 第15講」では、
心の奥深くに眠る力
それが目覚めたとき、何が起こるか
― 才能、直観、運気、そして神業 ―
という基本テーマのもと、今回は、
深く考える力
― 心の深奥の自己との対話 ―
について語ります。
大脳生理学の世界では、人間は、
脳細胞の2割程度しか使わず、人生を終えていくと言われます。
また、深層心理学の世界でも、
我々は、潜在意識が持つ巨大な力の、ごく一部しか発揮することなく
生きていると言われます。
では、我々の心の奥深くに眠る
そうした力が目覚めたとき、何が起こるのか。
まず、様々な才能が開花し始め、
特に、直観が鋭くなっていきます。
そして、運気を引き寄せるようになり、
ときに、神業と呼ぶべき力を発揮するようになります。
では、いかにすれば、
我々の心の奥深くに眠る、そうした力を
目覚めさせることができるのか。
そのためには、幾つかの修練の方法がありますが、
日々の仕事と生活の中で実践できる
一つの方法があります。
それは、「深く考える力」を磨くことです。
では、「深く考える」とは、何か。
それは、決して、
長い時間をかけて考えることや、
一生懸命に考えることではありません。
それは、
自分の中にいる「賢明なもう一人の自分」
その自分と対話することです。
実は、我々、誰の中にも、想像を超える賢さを持つ
「もう一人の自分」がいます。
我々の能力を分けるのは、そして、人生を分けるのは、
その「賢明なもう一人の自分」の存在に気がつき、
その自分と対話する方法を知っているか否かです。
その「賢明なもう一人の自分」は、いつも、静かに
我々の思考や思索を見つめています。
そして、ときおり、素晴らしいアドバイスを与えてくれます。
なぜなら、この「賢明なもう一人の自分」は、
我々の想像を超えた素晴らしい能力を持っているからです。
例えば、論理思考を超えた「鋭い直観力」。
我々の多くは、緻密に論理を積み上げていくことが
「考える力」であると思っていますが、
実は、それは、「考える」という行為としては、
ごく初歩的な段階にすぎません。
最も高度な「考える力」とは、
そうした論理思考を超え、突如、新たな考えが閃く直観力のこと。
それが「深く考える力」の本質です。
そして、「賢明なもう一人の自分」は、まさに、その直観力を持っています。
また、例えば、データベースを超えた「膨大な記憶力」。
我々の心の奥深くには、実は、
人生で触れたすべての情報が記憶されています。
しかし、我々の通常の思考では、
それらの情報のごくわずかしか取り出すことができません。
しかし、「賢明なもう一人の自分」は、それらの情報の中から、
必要なものを、瞬時に取り出すことができます。
実際、表面意識でのブレーンストーミングでは
どれほど考えても思い浮かばなかった記憶が、
「賢明なもう一人の自分」が動きだすと、突如、
心の深層から浮かび上がってくることは、しばしばあります。
このように、我々誰の中にもいる「賢明なもう一人の自分」は、
こうした素晴らしい能力を持っているのですが、
では、なぜ、そうした能力が、我々の日常の思考において発揮されないのか。
その理由は、「自己限定」です。
すなわち、我々の多くは、
自分の中に、そうした力があると信じていないのです。
いや、むしろ、我々の多くは、「自分は直観力が無い」「自分は記憶力が悪い」という
無意識の自己限定をしてしまっており、この自己限定が、我々の力の発揮を妨げ、
ときに、無残なほど委縮させてしまっているのです。
しかし、もし、我々が、
この無意識の自己限定を取り払うことができるならば、
その瞬間に、我々の中から「賢明なもう一人の自分」が現れ、
直観力や記憶力を始めとする、素晴らしい叡智を発揮してくれます。
それが、「深く考える力」の本質です。
では、どうすれば、その「無意識の自己限定」を取り払うことができるのか。
また、どうすれば、心の中から「賢明なもう一人の自分」が現れてくるのか。
そして、どうすれば、その「賢明なもう一人の自分」と対話できるのか。
この特別講話第15講では、
その方法を、具体的な「こころの技法」として述べます。
田坂広志 拝
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