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風の便り 第140便

走馬灯の最後

大学時代、ある友人が岩登りをしていたとき、
危険な岩場で、滑落事故に遭いました。

仲間の見ている前で、足を滑らせ、
岩の斜面を、谷底に向かって滑り始めたとき、
誰もが、命を失う事故になると、固唾を呑みました。

しかし、その一瞬、
その友人は、小さな茂みに引っかかり、
九死に一生を得て、命拾いをしたのです。

その友人が、その滑落の瞬間を回想し、
話してくれました。

 あれは、本当だった。
 もう命が無い、と思った瞬間、
 人生の様々な場面が、一瞬にして甦り、
 頭の中を、走馬灯のように駆け巡っていった。

この彼の話を思い起こすとき、
一つの問いが、心に浮かびます。

もし、そのとき、生きて帰らず、
その走馬灯が、最後まで駆け巡っていったならば、
我々は、そこに、
何を見るのだろうか。

もしかすると、その走馬灯の最後に、
我々の心には、
一つの声が、
聞こえてくるのかもしれません。

 良き人生であったか。

その声が、
聞こえてくるのかもしれません。
 

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