唯一のコミュニティ
インターネットの世界に、
「グローバル・リッチ・リスト」と称するサイトがあります。
自分の年収を入力すると、
自分が、いま、世界の70億人の中で、
何番目に裕福な人間かを教えてくれるサイトです。
そして、このサイトは、
もし、年収4万ドルを入力するならば、
それが、現在の地球に生きる人々の中で、
上から3パーセント以内の豊かな人間であることを
教えてくれます。
この「リッチ・リスト」のメッセージの意味を考えるとき、
インターネットのメールとして世界中に広がった
もう一つのメッセージを、思い出します。
「世界がもし100人の村だったら」
このメールが教えてくれたのは、
地球という村では、
20人が、十分な食事を取れず、
30人が、安全な水を飲むことができないという現実でした。
そして、25人は、まともな家に住めず、
30人が、文字を読めないという事実でした。
「リッチ・リスト」と「100人の村」
いま、インターネットが世界中に伝えている
これらのメッセージの意味を考えるとき、
それが、地球という唯一のコミュニティに生きる我々の心に、
大切な意識を育んでいることに気がつきます。
我々は、本来、一つ。
インターネットというメディアは、
ときに、
いかなる宗教よりも、深く、静かに、
その意識を育んでいくのかもしれません。
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