直観は過たない
直観は過たない。
過つのは判断である。
この言葉は、勝負ごとの世界において、
しばしば語られる格言。
そして、この言葉の真実は、
ビジネスの世界においても、
熟練の経営者やマネジャーならば、
いつも経験的に感じていること。
難しい意思決定を前にして、
最初にピンと感じる直観がある。
それは、「ノー」という答えを教えているのだが、
色々と情報を集め、分析し、検討していくと、
答えは逆のように感じられてくる。
そこで、「イエス」と判断し、その方向に進むと、
結果は、裏目に出る。
熟練の経営者やマネジャーならば、
必ず、そうした失敗の経験を持っています。
直観は過たない。
過つのは判断である。
この言葉は真実。
しかし、この言葉が、
経営者やマネジャーの口から、
明確に語られることはありません。
現在のビジネス社会において、
この言葉を語ることは、無用の誤解を招くだけ。
それゆえ、この言葉は、
経営者やマネジャーの胸中深く収められ、
決して、公に語られることはありません。
しかし、今日も、この言葉の真実が、
熟練のプロフェッショナルの意思決定において、
「密かな指針」となっているのです。
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