「希望」の意味
世界的に著名なチンパンジー研究者であり、
国連「平和の使者」でもある、
ジェーン・グドール博士を囲む会に出席しました。
彼女は、68歳を迎えても、なお若々しく、
いつもの静かな語り口で、
人類の「希望」について、語っていました。
世界中の環境破壊や戦争の悲惨を目の当たりにし、
9月11日の事件も間近で目撃した彼女でしたが、
その話の内容は、
彼女の著作『Reason for Hope』の表題どおり、
なぜ、我々が、破壊や悲惨に満ちた世界において、
なお、未来に「希望」を持ち続けるべきか、
そのことを、深い信念を持って語ったものでした。
その言葉の余韻の中で、独り、帰途についたとき、
ふと、心に浮かんできた思いが、ありました。
「希望」とは何か。
いま、この世界には、「悲しみ」や「苦しみ」が溢れている。
しかし、いつか、この世界にも、「良きもの」がやってくる。
その「未来」を信じられることを、
我々は、「希望」と呼びます。
しかし、「希望」という言葉の本当の意味は、
そうではないのかもしれません。
いま、この世界に溢れている「悲しみ」や「苦しみ」。
そのことも含め、すべてのものごとが、
この世界に「良きもの」が生まれてくるための
深い「意味」を持っている。
その「意味」を信じられることを、
我々は、「希望」と呼ぶのかもしれません。
すべては「良きもの」
そのことを考えているとき、ふと、
彼女の名前が「GOOD・ALL」であることに
気がつきました。
それは、単なる偶然なのでしょうか。
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