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風の便り 第64便

21世紀の「地球観」

かつて、ローマクラブという世界的なシンクタンクが、
『成長の限界』という報告書を発表しました。
人類が現在のような経済成長を続けていくと、
数十年以内に、人口爆発、食糧危機、資源枯渇、エネルギー不足、
そして環境汚染という五つの深刻な問題に直面し、
「成長の限界」に達する。
この報告書が述べたのは、その未来予測でした。

この予測を行ったのは、
米国マサチューセッツ工科大学のメドウズ教授。
そして、この研究において用いられたのは、
地球というものを「巨大な容器」とみなす、
シミュレーション・モデルでした。

一方、「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と呼ばれた
バックミンスター・フラー。
彼は、『宇宙船地球号操縦マニュアル』という書を著し、
この地球という惑星を、一つの宇宙船とみなし、
人類がその宇宙船を操縦していく方法を述べました。
その思想の根底にあったのは、
地球というものを「精緻な機械」とみなす考えでした。

しかし、さらに後、
NASAの科学者であったジェームズ・ラブロック。
彼は、その『地球生命圏』という著書において、
「ガイア思想」と呼ばれるものを提唱しました。
地球とは、一つの「大いなる生命体」である。
その思想です。

この地球観の進化。

「巨大な容器」から「精緻な機械」へ
「精緻な機械」から「大いなる生命体」へ

それは、そのまま、
我々人類の「意識の成熟」を物語っています。

しかし、そのことを考えるとき、
我々の心に、一つの問いが生まれます。
 
 我々の意識が、
 さらに成熟し、深まっていったとき、
 地球というものは、何になっていくのか。

 「大いなる生命体」を超え、
 何になっていくのか。

その問いが、生まれるのです。

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