人生の「分かれ道」
人生の「分かれ道」とは、何か。
そのことを教えてくれる、
一つのエピソードがあります。
ある男性が、海外出張のとき、自動車を運転していて、
一瞬の不注意から、瀕死の重傷を負う事故に遭いました。
そして、運び込まれた現地の病院での大手術によって、
その男性は、九死に一生を得たのですが、
残念ながら、左足を切断する結果になってしまいました。
意識が回復し、左足を失ったことを知ったその男性は、
一瞬のミスによって迎えた人生の明暗に、
ひとり、病院のベッドの上で嘆き悲しんでいました。
しかし、そこに日本から駆けつけてきた、その男性の妻は、
病室に入るなり、夫を抱きしめ、言ったそうです。
あなた、良かったわね!
命は助かったし、
右足は残ったじゃない!
このエピソードは、我々に、
大切なことを教えてくれます。
我々の人生の、本当の「分かれ道」は、どこにあるか。
それは、どのような出来事が起こったかに、あるのではない。
起こってしまった出来事を、どう解釈するか。
その解釈にこそ、あるのです。
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