早過ぎる言葉
46億年。
この地球が誕生してから流れた
悠久とも思える歳月の中で、
この地上に、
様々な生物が生まれ、
そして、消えていった。
その生物の一つに、
多くの人々が知る
「恐竜」があります。
この恐竜が絶滅したのは、
およそ、6500万年前。
ユカタン半島に落ちた巨大隕石による
突然の気候変動が原因とされています。
しかし、この恐竜が、
地球上に現れたのは、
2億5000万年前。
この生物は、
1億8000万年以上の歳月、
この地球上に存在し、歴史を刻んだのです。
その歳月の長さに驚くとき、
我々は、ふと気がつきます。
人類の歴史は、まだ、始まったばかり。
そして、そのことに気がつくとき、
現在の人類の姿を悲観して語られる
「諦めの言葉」が、
まだ、早過ぎる言葉であることに
気がつくのです。
人類の本質は、変わらない。
5000年の歴史を刻んでも、
いまだ、戦争も、暴力も無くならず、
貧困も、差別も無くならない。
人類のその姿は、変わらない。
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