黄金時代の頂点
Jリーグの幕開けの時代に
スーパースターとして活躍し、
いまも現役でサッカーを続ける三浦知良選手が、
あるテレビで、司会者から聞かれました。
引退の平均年齢が26歳という
選手寿命の短いサッカー界で、
その歳になっても、
なぜ、まだ、
サッカーを続けるのですか。
その問いに、
三浦選手は、
気負うことなく、爽やかに、
笑顔で、こう答えました。
まだ、サッカーが
うまくなるのではないかと
思っているんですよ。
多くの仲間が、現役を去り、
肉体が衰えていく時代にあって、
なお、まだ、
サッカーがうまくなりたいと思い、
サッカーを心から楽しんでいる
一人のプロフェッショナル。
その眼の輝きを見るとき、
彼が、決して、
選手としての黄金時代を終えたのではないことに
気がつきます。
精神の黄金時代。
彼は、いま、
その時代の頂点にいるのでしょう。
感想を送る
皆さんからのメッセージをお待ちしています。ご意見やご感想をお寄せください。「風の便り」へのご意見や感想は、田坂広志の個人メールアドレスにお送りください。
友達に紹介する
この「風の便り」は、皆さんの友人や知人の方へも、遠慮なく送って差し上げてください。
ささやかな縁と共感の輪が広がるならば、幸いです。
風の便り 配信登録
「風の便り」の配信を希望される方は、こちらをご覧ください。