センス・オブ・ワンダー
自然の生態系の破壊に警鐘を鳴らした書、
『沈黙の春』
その著者であるレイチェル・カーソンが
素晴らしい言葉を残しています。
センス・オブ・ワンダー
「神秘や不思議に目を見はる感性」
そう訳されるこの言葉は、同名の書によって、
世界中の多くの人々に知られる言葉となっています。
幼い子供、ロジャーとともに
夜空の星を見上げ、美しい夕陽を眺め、
森の木々を仰ぎ、海の生き物を見つめ、
その無垢の心に、
自然の神秘や不思議に目を見はる感性を育もうとした
レイチェル・カーソン。
彼女の残した、この言葉は、
自然というものが、
一つの奇跡であり、不思議であることを、教えてくれます。
しかし、この言葉の奥深くに目を向けるとき、
我々は、我々の心が忘れてしまった
もう一つの「センス・オブ・ワンダー」があることに
気がつきます。
人との巡り会い。
いま、この地球上に生きている70億の人々。
その中で、我々は、
この「一瞬」と呼ぶべき短い人生において、
どれほどの人々と、巡り会えるのか。
そのことを思うとき、人との巡り会いも、また、
一つの奇跡であり、不思議であることに、気がつきます。
センス・オブ・ワンダー
この言葉の、その深みに気がつくとき、我々は、
自然の生態系だけでなく、
心の生態系の豊かさを、取り戻すことができるのでしょう。
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