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風の便り 第47便

光の生まれるとき

 現代物理学の量子力学と呼ばれる分野に、
 隠喩に満ちた、不思議な現象があります。

 「電子対創成」

 これは、「ガンマ線」と呼ばれる強い光から、
 突然、プラスの電荷を持った「陽電子」と
 マイナスの電荷を持った「陰電子」が生まれてくる現象です。

 なぜ、この現象が、隠喩に満ちているのか。

 ある映画の中で、次の言葉が語られています。

  悲しみと喜びは、分けることのできないものです。
  たとえば、子供たちに愛を注ぐことは至福の喜びですが、
  その背後には、深い悲しみが織りなされているのです。
  そして、その深い悲しみを知ることなしには、
  あの至福の喜びも、知ることはできないのです。

 電子対創成の現象においては、
 この世に「陽電子」だけが生まれてくることはない。

 そのとき、かならず、同じ量だけ
 「陰電子」が生まれてくる。

 もしそれが、この世界の理であるならば、
 この世に「喜び」だけが生まれてくることはない。
 かならず、同じ量だけの「悲しみ」が生まれてくる。

 この電子対創成の現象に、
 我々は、その深い隠喩を感じるのです。

 しかし、量子力学には、
 もう一つの不思議な現象があります。

 「電子対消滅」

 「陽電子」と「陰電子」が一つになるとき、

 ふたたび「光」が生まれてくる。

 我々は、この現象に、
 さらに深い隠喩を感じます。

 そして、その隠喩に、
 静かな救いを、感じるのです。

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