塾長の田坂です。
そもそも「知性」とは、何か。
この「知性」と、似て非なる言葉があります。
それは、「知能」という言葉。
この「知性」と「知能」は、実は、全く逆の能力。
すなわち、「知能」とは、
「答えの在る問い」に対して、いち早く答えを見い出す能力のこと。
これに対して、「知性」とは、
「答えの無い問い」に対して、その問いを、問い続ける能力のこと。
生涯かけて問うても、答えなど得られぬと分かっていて、
それでも、その問いを問い続ける能力のこと。
そのことを理解するならば、
なぜ、高い「知能」(IQ)を持ち、多くの「知識」を身につけ、
「高学歴」を誇る人物が、必ずしも、「知性」を感じさせないのか、
その理由が分かるでしょう。
では、なぜ、21世紀を生きる、我々、経営者やリーダーは、
「知性」を磨く必要があるのか。
その理由は、かつて、ある思想家が語った
次の言葉に、象徴されています。
哲学者たちは、これまで世界を「解釈」してきたにすぎない。
大切なことは、それを「変革」することである。
この言葉のごとく、真の「知性」とは、
目の前の現実を「変革」する知の力のこと。
すなわち、経営者やリーダーであるならば、
目の前の組織、企業、市場、社会、国家の現実を
「変革」する知の力としての「知性」を
身につけなければならないでしょう。
では、いかにして、その「知性」を磨くのか。
この第4講では、そのことを語ります。
田坂広志 拝
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