「人を育てる」。それは、我々の人生における大きな課題。
先輩として後輩を、上司として部下を、経営者として社員を、
教師として生徒を、親として子供を育てる。
その課題に直面したとき、我々が理解しておくべきことがある。
それは、「人を育てる」という営みに忍び込む、三つの落し穴。
一つは、相手を客観的な対象として見てしまう「対象化」。
一つは、相手を自分の望む方向に変えようとする「操作主義」。
一つは、相手の成長を目標達成の手段と考えてしまう「手段化」。
職場で、会社で、家庭で、「教えても育たない」と悩むとき、
多くの場合、我々は、この三つの落し穴に陥っている。
では、この落し穴に陥らないためには、どうすれば良いのか。
そのためには、まず、一つの覚悟を定めること。
「人を育てる」とは、「己を育てる」こと。
その覚悟を定めたとき、相手との間に
「一体感」や「共感」が生まれ、「信頼」が生まれ、
「成長」そのものが素晴らしい目標であるとの意識が生まれてくる。
そして、その覚悟を定めたならば、我々が、為すべきことは三つ。
一つは、「成長の場」を創ること
一つは、「成長の目標」を見せること
一つは、「成長の方法」を伝えること
その三つを、心を込め、祈りを込めて行うならば、
人は、誰もが、自らの中にある生命力によって、成長していく。
この第14講においては、その「成長支援」の方法を
具体的で実践的な「こころの技法」として語る。
[ 特別講話 第14講 講話資料より ]
風の対話CD『リーダーの言葉の力とは何か』 第3回より (出典はこちら)
雑誌『財界』連載 忘れられた叡智を求めて 第22回(2011年12月6日)
『風の便り』特選 第28便
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