我々の人生においては、
「決める」ということが人生を創り上げていく。
それが日常の小さな問題であれ、人生を分ける大きな問題であれ、
そこで「決めた」ことが、我々の人生を定めていく。
それゆえ、我々は、問題を前に、「決める」ことができず、
迷い、悩み、立ち尽くすことがある。
いかに多くの情報を集め、様々な方法で検討し、
様々な人の意見を聴いても、「決められない」ときがある。
では、そうしたとき、それでも、どのようにして「決める」か。
そのとき、我々が、静かな心で、耳を傾けるべき人物がいる。
それは、自分の中にいる「賢明なもう一人の自分」。
その声に、耳を傾けるべきであろう。
なぜなら、誰の中にも、その心の奥深くに、必ず、
「賢明なもう一人の自分」がいるからである。
そして、その「もう一人の自分」は、
必ず、選ぶべき「正しい道」、進むべき「正しい方向」を知っている。
しかし、誰の心の中にも、この「賢明なもう一人の自分」がいるにもかかわらず、
我々は、心の中に溢れる雑音に妨げられ、
「静かな心」で、その声を聴くことができない。
そして、その結果、しばしば、「誤った道」を選んでしまい、
「誤った方向」に歩んでしまう。
では、どうすれば、その「もう一人の賢明な自分」の声を聴くことができるのか。
どうすれば、「静かな心」で声に耳を傾けることができるのか。
どうすれば、その声に従い「決める」ことができるのか。
そして、さらに、もし、何かを「決めた」結果、
「誤った道」を選んでしまったと思うとき、
「誤った方向」に進んでしまったと思うとき、
どう処すれば良いのか。
そして、それが、「取り返しのつかない選択」であったとき、
どう処すれば良いのか。
この第18講では、そのことを「こころの技法」として語る。
[ 特別講話 第18講 講話資料より ]
風の対話CD『生き方の心得』 第10回より (出典はこちら)
『風の便り』四季 第92便
ウェブ版『Forbes Japan』 2018年4月
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