これまで、「塾長講話」の第2部で行われる塾生の皆さんとの
「一問一答」においては、毎回、次のような相談や質問が、
数多く寄せられます。
「職場の難しい人間関係に悩んでいる」
「キャリアの進路選択で迷っている」
「人生の逆境の中で苦しんでいる」
こうした問題を超えていくためには、色々な方法がありますが、
実は、最も大切な方法は、
「感じる力」を高めることであり、「感性を磨く」ことです。
第一に、「人間関係」がおかしくなるのは、ほとんどの場合、
自分の立場や思いにのみ目が向き、
相手の立場や思いに目を向けることができないからです。
言葉を換えれば、相手の立場を「想像」できないからであり、
相手には相手の思いがあることを知り、たとえわずかでも、
相手に「共感」することができないからです。
第二に、「進路選択」で迷うのは、多くの場合、
その新天地で自分の力を発揮できるかが不安だからであり、
「新たな仕事や職業」に合わせて、自分の中から
「新たな能力や才能」を開花させていく自信が持てないからです。
しかし、新たな環境において、新たな能力を発揮するためには、
まず、何よりも、その新たな環境が自分に求めるものを
しなやかに感じ取り、柔軟に自分を変えていく力が求められます。
第三に、「人生の逆境」で苦しむとき、実は、
その「逆境」を超えていく最大の力となるのは、
「この逆境が、なぜ、いま、自分に与えられたのか」を
肯定的に解釈する力、すなわち「解釈力」と呼ばれる力です。
しかし、この「解釈力」とは、その逆境を論理的に解釈する力ではなく、
「ああ、このために、この逆境が与えられたのだ」と直観的に
心で感じ取る力です。
このように、「人間関係」「進路選択」「逆境」を始めとして、
様々な人生の問題において、それを超えていくために求められるのは、
実は、「感じる力」であり、「感性」と呼ぶべき力です。
「ウェブ講話 第7講」では、
感性を磨く - 真の人間力を身につける五つの技法
というテーマを掲げ、この「感性」を磨くための具体的な技法として、
第一「人格を切り替える」という技法
第二「可能的自我を体験する」という技法
第三「祈りを習慣とする」という技法
第四「死を見つめる」という技法
第五「自然の声に耳を傾ける」という技法
という「五つの技法」を、小生の体験を紹介しながら、
実践的に話をしたいと思います。
[ウェブ講話第7講概要より]
風の対話CD 『対話を深める方法』第8回より (出典はこちら)
龍村仁監督との対談「創作という営み その奥にある世界」(2013年6月)より
『風の便り』特選 第64便より
『風の便り』四季 第117便より
雑誌『Forbes Japan』 連載「深き思索、静かな気づき」(2021年2月)より
雑誌『Forbes Japan』 連載「深き思索、静かな気づき」(2017年3月)より
ウェブ講話Vimeoダウンロード版
第7講 『感性を磨く - 真の人間力を身につける 五つの技法』より
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第7講 『感性を磨く - 真の人間力を身につける 五つの技法』より
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